
食品ロスを解決する
技を覚えよう
食ロスをへらすカギは、じつは身近なところにあるんだ。
さあ、キミも“ひっさつワザ”を見つけて、チャレンジしてみよう!
フードドライブ
フードドライブとは、おうちで食べきれないけれど、まだ食べられる未使用の食べものを持ち寄って、地域のフードバンク団体や子ども食堂、福祉施設などに寄付する活動です。集める場所は、学校やスーパー、市役所、会社など、身近なところで行われます。集まった食べものは、フードバンクなどの団体を通じて、食べものを必要としている人たちのもとへ届けられます。フードドライブは、食べものをむだにしないことにつながるだけでなく、地域の人どうしのつながりを強くするはたらきもあります。みんなで助け合う気持ちを育てる、大切な活動です。
フードパントリー
フードパントリーとは、食べものが必要なときに、だれでも無料で食の支援を受けられる場所(または活動)のことです。企業や家庭、地域の人たちから寄された食べものが、フードバンクやフードドライブの団体を通して届けられます。コロナのときに学校が休みになり、子ども食堂でごはんを食べられなくなった子どもたちを助けるために、この活動が広まりました。フードパントリーは、すてられてしまうはずだった食べものを必要な人に届けることで、食べもののむだを減らし、食べる人も助けることができます。また、定期的に行うことで、地域の安全・安心のしくみとしても役立っています。とくに、ひとり親の家庭など、助けを必要としている人たちを見守る活動にもなっています。
コンポスト
コンポストとは、食べ残しや野菜の皮などの「生ごみ」を分解して、土にもどすしくみのことです。コンポストを使うと、ごみを減らせるだけでなく、野菜や花を育てるときに使える、栄養たっぷりの土をつくることができます。家庭から出るごみの約半分は食べもののごみで、そのうちの三分の一が「食品ロス」と呼ばれる、まだ食べられるのにすてられてしまう食べものです。生ごみは水分が多く、すてると運んだり燃やしたりするためにお金やエネルギーがかかります。でも、コンポストを使って生ごみを家から出さないようにすれば、ごみの処理にかかる費用を減らすことができ、CO₂の排出も少なくなります。すてるのではなく、もう一度いかす。それが、地球にもお財布にもやさしい、食べものをすくう方法「コンポスト」です。